メディアアプローチの実践編、ここからが本番です。
これまで、素材を整理し、取材ネタを作り、メディアのニーズを理解する準備を進めてきました。
そして、いよいよプレスリリースを完成させ、メディアに向けて発信する段階に入ります。
今回は、私がこれまでの経験から学んだ「メディアに刺さるプレスリリースの書き方」と、実際に取材を受けるためのアプローチ方法についてお伝えします。
商品やサービスを「絵になる」形にする
まず最初に意識すべきことは、「絵になるかどうか」です。
メディアに取り上げられるには、視覚的にインパクトがあることが非常に重要です。
文章だけで魅力を伝えるのではなく、写真や映像といったビジュアルを活用することで、採用される確率を大きく上げることができます。
実例: 地域活性化プロジェクトの取り組み
以前、私は京都の亀岡市で、大学生と地元商工会が共同で開発したシフォンケーキのプロモーションを手がけました。
その際、大河ドラマに関連した甲冑を着た人物をPRの主役にしたのですが、新聞に掲載されたのはその写真ではありませんでした。
実際に採用されたのは、ケーキを手に持った女性の笑顔の写真でした。
この経験から学んだのは、女性や子ども、高齢者の笑顔など、親しみやすいビジュアルが特に注目されるということです。
メディアが求めるのは「わかりやすく、華やかで、温かみのある」ビジュアルなのです。
誰かが商品を使っている写真の力
もう一つのポイントは、商品やサービスを実際に使っているシーンを写真に収めることです。
記者から「商品を手に持っている写真が欲しい」と言われたこともありました。
このような具体的な使用シーンは、読者や視聴者の共感を得やすく、メディアからも採用されやすくなります。
成功するプレスリリースの6つの要素
プレスリリースを作成する際、私は「6つの要素」を必ず意識しています。
これらは、現役のプロデューサーのアドバイスを基に取り入れたもので、実際に成果を上げてきた方法です。
1.テーマ
どのような題材を取り上げるのか、明確なテーマを設定します。
曖昧な内容ではなく、具体的で焦点を絞ったテーマが重要です。
2.タイミング
なぜ今この情報を発信する必要があるのかを示します。
旬の話題や記念日、社会的な出来事と関連付けることで、メディアの関心を引きやすくなります。
3.タイトル
プレスリリースの命とも言えるタイトルは、短く、キャッチーで分かりやすいものを心がけます。
新聞やニュースでは13〜30文字以内に収めるのが一般的です。
4.トレンド
社会的な関心やトレンドに関連する内容を取り入れることで、プレスリリースの魅力を高めます。
5.ターゲット
誰に向けて発信する情報なのか、ターゲットを明確にします。
これにより、メディアがその情報をどのように活用できるかを理解しやすくなります。
6.真実性
信頼性のあるデータや事実を盛り込むことが重要です。
メディアは信頼性を重視しますので、裏付けのある情報を提供しましょう。
タイトル作りの練習方法
タイトルやキャッチコピーは、メディア関係者が最初に目を通す部分です。
ここで興味を惹けなければ、リリース全体が読まれない可能性があります。
私が実践しているタイトル作りの練習方法を共有します。
- 新聞やニュースのタイトルを観察する
短い文字数で最大限のインパクトを出すテクニックを学びます。 - 13~30文字以内で練習する
現在のトピックに対して、自分ならどのようなタイトルを付けるかを考える習慣を持つことが重要です。 - 0.5秒で判断されることを意識する
メディア関係者は大量の情報に目を通します。そのため、瞬時に目を引くタイトルが求められます。
メディアへの効果的なアプローチ
プレスリリースを送るだけでは不十分です。
実際にメディアにアプローチする際には、以下の点を意識してください。
- 記者のニーズに応える: 記者が何を求めているのかを把握し、それに応じた情報を提供します。
- ビジュアル素材を準備する: 記者が使いやすい写真や映像を用意することで、採用率が向上します。
- 継続的な関係構築: 一度取り上げられた後も、定期的に新しい情報を提供し、関係を維持することが大切です。
メディアに響くプレスリリースを作成するためには、しっかりとした準備と戦略が欠かせません。
メディアとの関係は、一朝一夕で築けるものではありませんが、正しい方法を続けることで、確実に成果が得られるはずです。
この記事でお伝えしたポイントを参考に、あなたの商品やサービスが多くの人に届くよう、ぜひ実践してみてください。
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