PRと広告の違いを徹底解説:信頼を築くPR戦略の重要性
多くの方がPRと広告を混同しています。
今回は、PRと広告の違いを明確にし、なぜPRが重要なのかをお伝えします。
広告とPRの根本的な違い
PRはパブリックリレーションズ(Public Relations)の略で、公共との良好な関係を築くことを目的としています。
単なるアピールではなく、企業やブランドの信頼性を第三者の視点で高めることが本質です。
一方、広告は有料で自社が発信するものです。
広告費を払うことで、企業が自由に内容をコントロールできる特徴があります。
この違いを理解しないままどれだけプレスリリースを書いても、メディアには届きません。
さらに詳しく広告とPRの違いをみていきましょう。
発信者の違い
- 広告:自社が発信(主観的)
- PR:メディアや第三者が発信(客観的)
広告では企業自身が「私の商品は素晴らしい」と主張しますが、PRでは第三者が「この商品は素晴らしい」と評価する形になります。
客観的な発信によって、受け手の信頼度が大きく異なります。
コストの違い
- 広告: 高額な費用が発生
- PR:無償。ただし時間や労力、知恵が求められる
一般的な広告費用の相場は次の通りです。
- 全国放送のテレビCM(15秒): 約75~100万円
- 雑誌の表紙広告: 240~400万円
- 雑誌へのコラム掲載: 約160万円
ただしこれは1回の金額です。
広告費は高額で、中小企業や個人事業主にとっては大きな負担になります。
一方で、PRには時間や労力がかかりますが、金銭的なコストはかかりません。
信頼性の違い
PRは広告に比べて信頼性が高いとされています。
なぜなら、PRは第三者が発信することで「利害関係がない」と受け取られるからです。
一方、広告は「企業が自分で発信している」という印象が強いため、信用度が低くなりがちです。
この違いをうまく使うのが逆算PRメソッドになります。
PRが成功する理由:「ウィンザー効果」とは?
PRが信頼性向上に有効な理由の一つが、ウィンザー効果と呼ばれる心理的な現象です。
これは、第三者がその商品やサービスを評価することで、本人の主張以上に信頼されやすくなる効果を指します。
たとえば、
「この商品は本当に良い」と本人が言うよりも、
「あの人が良いって言っていた」と口コミされる方が信頼されやすくなります。
特に、新聞やテレビなどのマスメディアに取り上げられることで、信頼性はさらに高まります。
マスメディアは多くの人々に信用されており、そこから情報が発信されることで、商品やサービスの評価が一段と高まるのです。
PRに必要な価値の交換
PRがいかに魅力的かということがお分かりいただけたかと思いますが、一方でPRにも注意点があります。
PRでは、広告費の代わりに「価値の交換」が必要です。
これは、メディアや第三者が魅力を感じる情報やストーリーを提供することを意味します。
例えば、テレビに3分間取り上げられる場合、
- CM換算で数千万円の価値
- 視聴者への有益な情報提供
- 話題性や社会的意義
- 独自の専門性や知見
これらの価値を提供できなければ、メディアには取り上げられません。
広告は費用をだせば、いくらでも出すことができます。
一方、PRはメディア側から、その価値があると判断されてはじめてできるものなのです。
PRの本質を理解して始める戦略的な情報発信
PRと広告の違いを理解していただけたでしょうか?
PRと広告の違いを理解することは、効果的な情報発信の第一歩です。
この違いを理解せずにプレスリリースを書いても、メディアには響きません。
PRと広告の違いを理解したうえで、逆算メソッドにもとづいた効果的な情報発信をすれば、メディアに取り上げてもらうことができるはずです!
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